やっぱりいきたい!!北方稜線をひとり歩く
室堂に到着。
外に出ると穏やかで雄大な風景が迎えてくれた。(やったね!!)
みくりが池温泉で、温泉グッズをコインロッカーに入れた。(帰りは温泉に入るぞ!)
草紅葉夏にはまだ実っていなかったブルーベリーもいただきながら歩いた。
剱御前小屋に到着!やっぱりここはロケーションがいい。
くっきり剱、八峰、源次郎が見えた。
風が強く、1人でのテント設営はちょっとしんどかった。
でも風がパタパタとテントに襲いかかり、飛ばされるかも?
明日はデポした荷物だけで持ちこたえてもらわないといけないから
石を風のあたる側にいっぱい重ね、飛ばされないようにした。
がんばれ、テント!!
ヤマテンの天気を確認。
明日は霧もなく天気は持ちそうだ。でも明後日は下り坂の予報。
・・・・どうしよう??
北方稜線を歩くなら、逆ルートでいくしかない。
不安だ。
ガスがかかったらどうしよう・・・・。
ツェルトとダウンの上下だけのビバークは寒いだろうなぁ・・・・。きっと寒いに違いない。
今夜は、テント+シュラフ+断熱マットもあってこんなんなのに・・・。
明日は、剱沢雪渓を下りて池ノ平まで行くだけにしようか?行ったことのないコースだし。
でもそれなら、何のために来たんだ!北方稜線を歩きたいから思い切って来たんじゃないのか?
どうするよぉ!!
もう頭はパニック!!
引き返すポイントを2つ考えた。
とにかく剱岳の頂上まで登り、そこでの天候とスピードによって判断。
池の谷乗越まで行ってみる。そこでの天候とスピードによって判断。
そして、「もってきた記録(写真)と現在の位置を確認しながら進む」
「迷ったら確実に正しいと思える場所まで戻る」を頭に刻み「キケン地帯」に突入!
剱岳頂上に向けては4時すぎにテントをでたが、トイレにいったり、ハーネスをつけたり
パッキングをし直してみたりで結局剱沢小屋をスタートしたのは4時30分になった。
まだ、暗い中一人歩くのはスピードが落ちた。やっぱり一人はいろいろ大変だな!と思った。
だんだん明るくなってきて、歩きやすくなってきた。
朝焼けはいまいちだったけど、雄大な風景が広がっていくのは楽しかった。
みんな満足そうにコーヒーを飲んだり、写真をとったりしている。
一応記念に私も写真を撮ってもらう。
そして、「誰もここから先にはいきませんよね?」と振り返り、
もってきた記録写真と目の前の岩の塊を何度も見比べルートを確認した。
夏もあるいた?はずの一番下のルートを選択。
見た感じはちょっと怖いかも??と思ったが、実際行ってみると楽にいけた。(ほっ)
それからも、しばらくは記録を確認しながら、こまめに写真を撮りすすんだ。
記録にあるとおり、スリングがあったり、ハングしていたりすると、うれしくなってしまう!
この記録、助かる!って感じでした。
これからのルートについて聞くと、「会ったのも縁ですから・・・」と一枚の北方稜線の資料をくれた。
無事池ノ谷乗越にクライムダウン。
もう、ここまで来たら進むしかないね!お天気もいい感じだし・・・・。
(もう引き返す気持ちはなくなっていました。)
これから池ノ谷ガリーに突入。
噂通りの悪路でした。でも他に人もいなかったので他人からの落石の危険はなく、落ち着いて下れば大丈夫って感じでした。
小窓王もチンネも八峰の頭も・・・・まじかに迫り、迫力ある風景が広がります。
下りきって、少し上がって、三の窓に行きました。
そして、2つ目の滝が右手に見えてきたら左の岩のマーキングを目印に