神戸労山 山旅ブログ

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小窓尾根 感動の渦です!劔岳は遠かった

日程:2014.5.1 (夜神戸発)~5.4
ルート:剱岳 小窓尾根
メンバー:Iさん、Oさん TOさん Nの4名

 劔岳(小窓尾根から早月尾根へ)への参加表明は、かなり背伸びしたエントリーだった。
3月からアイゼンをつけての岩登りやボッカ、2回の雪山トレーニングをパーティーで行い、本番へ。
不安は満載状況だったが、「もうこれでかんべんしてくれ!」と山に向って言い、取り敢えず出来るトレーニングはしたというのを心の支えに、出発することにした。
でも直前に「3回の渡渉がある」との情報に、パニック状況に。
「雪どけ水の中、素足で渡渉?」「最初に濡れたら春山は行けない!」「転けたら全身濡れてしまう」・・・・。
TOさんのビニール袋をつけて、アイゼンを履いて渡渉しては?というアイデアになんとか落ち着き出発。
でも、そのアイデアはあっけなく破綻した。
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TOさんが渡渉チャレンジ。しかし雪解け水は増水し、ビニール袋に入ってきた。
私のビニール袋はすぐに破れてしまった。
Iさんもチャレンジするが、半分まで進んだが引き返し、ズボンを脱ぎだした。
Oさんは、Iさんの失敗を顧みずチャレンジし、靴の中はずぶ濡れ状態になった。
結局、TOさんもタイツで渡渉。わたしもそれに続いた。
水は冷たく声が出ない。足を進めないと冷たくて耐えられないが、置く場所を判断しないと滑り流されてしまう。
3回目の渡渉はかなり水量があり、Iさんがロープでサポートしてくれた。
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TOさんと私は渡渉が終了するまでタイツにスパッツを付けあるいた。
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(ちょっとおかしい??)
雷岩で滑落事故があり、無線機で連絡するが繋がらず、携帯電話で繋がりヘリが来てくれた。
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雷岩

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劔が見える1990mほどの地点にテント設営。場所は狭かったが、なんとか張れた。
風はほとんどなく過ごしやすい。
でもOさんとIさんは渡渉で靴が水浸し状態でつらいスタートとなった。
夕食、Iさんは定番のサラミソーセージとチーズを出してくれた。(ありがたく頂きます。)いただいた焼酎もとってもおいしかった。
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3日 いいお天気の中、出発。がんばろう!
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壮大な山々に囲まれ歩くTOさん。
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核心のニードル登場
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劔岳が近づいてくる。
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昼過ぎから天候悪化。視界も悪くなる。
「ドーム」を越えるまでは順調だったが・・・・・。
次は「マッチ箱」だと思って登り始めたが、それが間違いだった。
ここからすごい悪状況においこまれる事になった。
岩場を登り、どんどん上に登って行った。雨(みどれ)と風が強くなり寒い。
ロープで確保してIさんがリードで登り始まるが、かなり難しそうだ。続いてTOさんも苦戦して登り、Oさんもかなり苦戦している。私に登れるんだろうか?雨と風はさらに強くなり体が震える。寒い。体がカチカチに凍ってしまっている。でも登るしかない。確保されているとはいえ、トラバースもあり、落ちたら振られて大怪我してしまう。絶対落ちられない。なんとか登った。でも、ここで終わりではなかった。
次のピッチはOさんがリードで登った。ここを登れば上は広いはずだから、そこにテントを張る予定だったが・・・。
Oさんが登って見た風景は、ナイフリッジだった。
寒さでみんな震え、かなり限界状況。引き返すしかない。前進したら大変な事になる。
とにかくOさんには降りてきてもらい、下ることにする。
皆、寒さでガチガチになり、震えていた。
1回のクライムダウンと3回の懸垂下降で、何とかピラミッドピークの取り付きまで下りた。
(でも、もう死ぬかと思った。寒さで頭も朦朧とし、懸垂下降もできるんだろうか?という感じだった。)
ロープは屈曲して回収できず、とりあえずそのままにし、明日回収することにする。
ツェルト泊も検討したが、ガスも使えないし、雨も降っているので、やはりテント設営をすることにする。
結局、途中にナイフリッジはあるが、「ドーム」まで戻ることにした。
テントを設営し、ほっとした。
風が強く気温も低い。ずぶ濡れで寒い。ガスを付け暖をとった。
18:00、Oさんが外に出て見た風景はすばらしく、みんな外に出た。
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さっきまでの悪天候が嘘のようだ。あまりにもクリアな風景に感動する。
そして私たちが登ったのは「マッチ箱」ではなかった事がわかる。
トレーニングの空木岳もそうだったが、ホワイトアウトでのルート選択の難しさを痛感した。
そして朝、私たちが見た風景、それはそれは感動の風景だった。
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こんなところにテントを張れるなんて・・・・・。

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思わず記念撮影

そして昨日つらいつらい思いをした「ピラミッドピーク」「マッチ箱」へ
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リードするOさん

ルートを間違わなければ、それほど難しくなかった?
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馬乗でナイフリッジを通過するOさん

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やっぱり剱岳はすばらしい!
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小窓の頭で。

今回はここから西仙人谷を下山することにした。
少し心残りだけど仕方ない。また来るね・・・・と別れを告げ下山。

今回の剱岳(小窓尾根から早月尾根)ルートは、すばらしいルートだった。
渡渉あり、雪壁あり、クライミングあり。岩の殿堂剱岳、これまで見たことのない風景にまた出会えた。
西穂西尾根で感動する私にOさんとIさんが「剱岳はもっとすごいよ!」と言っていたが、小窓尾根からの風景は本当にすばらしかった。360度のパノラマ。幾重にも重なった山々。次々に出現する岩山。言葉では言い尽くせないものだ。迫ってくる風景。
いろんな事があったけれど、十分満たされた時間を過ごした。


トレーニングからいろんなサポートをしてくれたIさん、Oさん、TOさんに本当に感謝します。
本番もかなり共同装備を少なくしていただき、なんとか難所も無事通過できました。
星3つは、かなり危険な山行でしたが、皆さんのお陰で無事下山できました。
大きな感動をありがとうございます。早月尾根も三の窓も行ってみたいと思います。

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Commented by のん at 2014-05-07 23:14 x
早速の超大作UP!お疲れ様です。
感動のおすそ分け、ありがとうございます。
OOO姿、ゴレンジャーみたいで、かっこいい!!
Commented by HN at 2014-05-09 12:30 x
ありがとさんです。
感動は伝わったでしょうか。早月尾根に向かって「ヤッホー」と叫んだら
お返事があったんです!それもまた感動。しばらく感動の余韻に浸っています。
by koberozan | 2014-05-06 01:49 | 雪山登山 | Comments(2)

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